春爛漫

 

 

春は苦手だ。

 

 

なのに春が好きになってしまった。

 

 

春は好きな人達の背中を何回も見送ったから

苦手だった。

 

 

なのに春の訪れを噛み締めるように微笑む君が本当に幸せそうだったから好きになってしまった。

 

悪い季節ではないのかなあと。

 

 

 

「本当に辛かったわ」

 

と京セラドームという大きな舞台のど真ん中で初めて弱音を吐き出してくれた君に、弱音が吐ける場所と空間とそれを一緒に受け入れてくれる仲間達が横に並んでいて本当に安堵した。

 

ただ、そう吐き出した君の言葉にはまた過去の重みが全て詰まっていた。

 

無名時代。もしかしたらFunkyの時。それともAぇになってから、いやもしかしたら去年かもしれないと。

 

「辛かった」のたった5文字なのにその5文字が本当に重みを増し自分自身も辛くなってしまった。

 

私は君を約9年しか見てない。たったの9年、もしかしたら9年もかもしれない。君の全部を見れてた自信は1ミリもないけど君が辛そうな表情をした瞬間は沢山見てきた。

だから、どうしても君に対しては考えてしまう。

 

いつも強がっていた君がその小さな体ごといつか消えてしまうのではと不安になる日もあった。

春になれば消えていかないかなと見に行った日も幕が開ければいなかった日の不安も全てあった。

 

それでも足掻き続けてくれる君がいたからずっと見続けていられた。君に対して出来ること本当に少なかったけどそれでもグッズや写真だけは買い続けた。

 

なにわ男子が結成されたと同時にFunkyが事実上の解散になった時もすごく不安で怖かった。永遠なんてないって分かってたはずなのにこの8人ならもしかしたら.....なんて夢を抱いていたから。

 

その後のあけおめは本当になんで....ってなるくらいの差がすごく、出番がなんでそんなけ....?と。そこが1番怖かった。本気で居なくなると考えた。だって、当時のオタクにはもうグループ組むことが決まっていたなんて知る由もないから。

 

 

ただそうなるとグループが決まっていたのにも関わらず、なぜあんなにも光を通さない目をしていたのか、わからないまま1番しっくりくる理由を今でも探し続けている。

 

なにわ男子がデビューが決定したあの日。本当に悔しすぎた。一緒にやってきてずっと見てた子達の門出の気持ちも持ちたかったのに、すぐに浮かんだのは君の顔で。君がどうかこれ以上悔しい気持ちにならないように祈った。

 

 

君をいつ見つけていつ好きになったかなんて本当に分からない。けど気づいたら君を好きになっていたが正しい。特に君の踊る舞い恋は私含め誰の目にも止めただろうなとよく考える。あれは末澤誠也にしか出せないし末澤誠也そのものかもしれない。あの時の君がいたからこそかなと。

 

 

そして最後に、淳弥くんが好きだった私が今は晶哉ちゃんが好きな私がなんで自担にしないのかなって考えた時も言われた時も答えは1つしかなくて。末澤誠也を自担にするには、見てきたからこそ君の重荷を背負える自信が本当になかったから、無責任なことはしたくなかった。君の悔しそうな表情も目に光が無くなった瞬間も見てしまったら本当に背負えなかった。

 

こういう事を書く時点で自担じゃないのにおかしいかもしれないけど、それでも裏で密かに見守り続けた経緯があって君がそこに入ったから、そのグループを見ようと今に至る。

 

Aぇの中にいる君の目には優しさが溢れていて、よく笑うようになって守らないといけない覚悟も見えて本当に楽しそうで、こういう表情もするのかと何度も驚かされて。

でも1番は君が少しでも信用して笑い合える場所がちゃんとできて本当に良かったと何度も思った。

君は幸せになっていいんだよ、本当に。

 

傷跡隠すように微笑む君もその優しさも幸せを掴み取った君の表情もずっと忘れない。ずっと大好きだよ。

 

 

だからどうか、春の花が満開に咲き誇り光溢れんばかりに輝いた君がどうかずっと幸せでいられますように。

 

 

 

「愛される一輪の花は君そのもの」

 

 

 

PS:ずっーーと顔が好きでいさせてくれ。